流木収集
温泉流木工房では、九州のいろいろな場所で流木を収集します。
どんな場所で収集しているか、少しご案内しましょう。
九州の流木事情
九州という地域は日本の中でも南にあり温暖で比較的雨が多い地域です。
中央部はほとんど山と高原、そこから各方位の平野部、都市へと川が流れます。
九州の山々はもりもりしていて元気がよく、流れ出る川も多く、そして湧水がいたるところにあります。
そして九州は、全方位海に囲まれていますので、流木収集には事欠かない地域です。
(大分、由布市の湧水、男池から流れ出る清流)
また、活火山が多く、毎年のように台風が直撃するなど、激しく元気な地域でもあります。
そこで育った流木は。気のせいか元気を感じます。
川での流木収集
温泉流木の工房は阿蘇地方の小国町にあります。小国町は九州の真ん中少し北、涌蓋山のふもとにある町です。
電車も通っていない不便なところではありますが、逆に各方面に出て行ける楽しみもあるんです。
近くには多くの清流があり、いたるところに湧水があります。
すぐ近くの川でも流木は取れますが、
さまざまなタイプの流木を扱うため、九州あちこちの清流に出かけて収集しています。
(熊本阿蘇、菊池渓谷)
海での流木収集
小国町は内陸ですので、海に出るには車を走らせて少し遠出となります。
工房から海岸線まで比較的に出やすいのが、大分と福岡の海になります。
福岡は博多など都会のイメージですが、少し外れれば自然が結構残っています。
福岡北西の玄界灘に面する海岸線は長く砂浜が続き、歩いても気持ちがいいところです。
大分方面に行くと、瀬戸内海から太平洋が出会う豊後水道のあたりは岩場も多いよい漁場です。
長い砂浜はないですが、ところどころにおもしろいポイントがあります。
(福岡、玄界灘)
さらに、南の宮崎や鹿児島まで足を延ばすと、また別格な大自然が待っています。
そのほかの収集場所
山があると川があり、川があると中流域ではダムができます。
ダムでは、流木が溜まることで機能に弊害が出るため、定期的に流木を取り除きます。
ダムによっては排除した流木を無料配布しているところもあり、いただくこともできます。
厳選した流木
流木は、ポイントへ行けばそれはもういやというほど転がっているものです。
そんな中でも、より美しく丈夫な流木を厳選して採集し、その場でなるべく汚れを落として工房まで持ち帰ります。
これだけでもよい状態になるものもありますが、工房ではさらに温泉で洗浄します。
では次に、温泉を利用した洗浄方法について「温泉による洗浄と乾燥」のページでご紹介いたします。