温泉の定義
温泉流木という2つの単語がくっついているサイト名、本題に入る前に、
温泉と流木それぞれの定義などを軽く確認していくことにしましょう。
このページでは、温泉についての詳細、何をもって温泉か、というところをご案内いたします。
温泉とは
日本は火山列島であるため、全国には何千何万という数の温泉がある、世界有数の温泉大国です。
一口に温泉と言っても、秘湯と言われる山奥に湧く温泉から楽しい施設が整ったSPAリゾートまで、
さまざまな形態の温泉があり、それぞれに癒しの場となっています。
温泉は、各自の求め方によって、いろいろなあり方が存在します。
それでも温泉というからには、普通のお風呂ではない相応の規格があります。
温泉は、「温泉法」に基づき定められているのです。
温泉法
昭和23年(最終改正 平成19年)に定められた温泉法によると、地中から湧出する温水や鉱水、
水蒸気やその他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)であり、
次の2つの条件のうち1つ以上満たしているものが温泉です。
- 源泉温度が摂氏25度以上であること
(摂氏25度未満のものは、冷泉または鉱泉と呼ぶことあり) - 19の成分のうち1つ以上の成分が規定値に達していること
(詳しくはウィキペディア「温泉法」へ)
温泉法によって許可される温泉は幅広く、冷たくても成分が含まれているもの、噴出しているガスに地下水を混ぜて温泉にしているものなど、
さまざまな温泉のパターンがあります。
そして成分が違えば、色、臭い、肌触りがそれぞれに違うため、1つとして同じ温泉はありません。
また、温泉の湧出量によっても、十分に湧き出ている場合は「源泉かけ流し」、少ない場合は水道水を「加水」して提供しているところ、
同じ温泉を殺菌消毒しながら「循環」再利用して使用するケースもあります。
温泉の使用状況によって、泉質がよいとか、鮮度がいいなどの評価が分かれるのです。
温泉の分類
温泉はそれぞれとても個性があるわけですが、目安となるように、 泉質や温度などによるいくつかの分類があります。
泉温(温泉の温度)による分類
- 冷鉱泉...摂氏25度未満
- 低温泉...泉摂氏25度以上摂氏34度未満
- 温泉...摂氏34度以上摂氏42度未満
- 高温泉...摂氏42度以上
pH値(湧出時)による分類
- 酸性泉...pH3未満
- 弱酸性...pH3以上6未満
- 中性...pH6以上7.5未満
- 弱アルカリ性...pH7.5以上8.5未満
- アルカリ性...pH8.5以上
浸透圧(溶存物質総量および凝固点)による分類
- 低張性...溶存物質総量:8g/kg未満、氷点:-0.55℃以上
- 等張性...溶存物質総量:8g/kg以上10g/kg未満、氷点:-0.55℃未満-0.58℃以上
- 高張性...溶存物質総量:10g/kg以上、氷点:-0.58℃未満
泉質(温泉成分)による分類
- 単純温泉...泉温が25度以上、温泉水1kg中に含有成分が1000mgに満たない、無色透明の湯
- 二酸化炭素泉...温泉水1kgに遊離炭酸1000mg以上を含む、炭酸ガスが溶けていて細かい泡が出る
- 炭酸水素塩泉...アルカリ性の泉質、無色透明の湯
- 塩化物泉...温泉水1kg中の溶存成分が1,000mg以上、そのうち陰イオンの主成分が塩化物イオン
- 硫酸塩泉...温泉水1kg中の含有成分が1,000mg以上、そのうち陰イオンの主成分が硫酸イオン
- 含鉄泉...温泉水1kg中に総鉄イオンを20mg以上含む、茶褐色の湯
- 含アルミニウム泉...アルミニウムを主成分とする、旧泉質名は、明礬泉、緑礬泉
- 含銅-鉄泉...銅及び鉄を含む温泉、黄色い湯
- 硫黄泉...温泉水1kg中に総硫黄を2mg以上含む、白濁の湯
- 酸性泉...酸性で殺菌力が大変強い
- 放射能泉...微量の放射能を含み、ラジウム泉とも呼ばれる
では温泉流木の温泉は?
温泉流木では、流木の下処理(洗浄殺菌)段階で温泉を使用します。
弱アルカリ性の塩化物泉の温泉は 80度以上の高温泉、100度以上ある温泉蒸気も利用します。
では次に、使用する流木について「流木収集」のページでご紹介いたします。