わいた温泉郷
温泉流木は、阿蘇地方北部小国郷の中にあるわいた温泉郷で作業しています。
小国郷の中のわいた温泉郷ということで、里の中の里、田舎の中の田舎です。
わいた?
この「わいた」というのは、涌蓋(わいた)山によるものです。
涌蓋山は熊本県と大分県の県境に位置する1,500mの単独峰です。均整の取れたなめらかな美しい姿をしているため、
大分県側からは玖珠富士、熊本県側からは小国富士と呼ばれます。
(熊本側からの涌蓋山)
涌蓋山の山頂はわずかに大分県側にあり、熊本の阿蘇外輪山の流れであるとともに、大分の九重連山の流れでもあります。
涌蓋山に登山しましたら、山頂には狭いながらも芝生があり、ほっくりとした平和な空間となっています。
そこからは360度のパノラマが広がり、目の前に九重山、少し離れて阿蘇の山々、遠くに由布岳、
天気に恵まれると長崎の雲仙岳まで見渡すことができます。
(涌蓋山山頂より九重連山方面のながめ)
涌蓋山の名前の由来は、温泉がが沸いたのではなく、かわいい民話が伝えられています。
その昔、背比べをして負けた万年山(はねやま、標高1,140m)が、
腹を立ててこの山を跳ね飛ばし、そこに涌いたように山ができました。これが涌蓋山と呼ばれるようになった由来だそうです。
涌蓋山のふもとでは温泉蒸気がもくもくしているのですが、活火山ではありません。
温泉地帯
わいた温泉郷は涌蓋山の熊本側ふもとにあります。山を下り道はそのまま阿蘇やくじゅうの高原つにながっていき、 すぐ近くには黒川温泉、逆の大分方面へ少し行くと湯布院といった有名どころの温泉があります。 この一帯が温泉地帯となっています。
わいた温泉郷には、涌蓋山の熊本県側にある6つの温泉地が含まれます。
- はげの湯温泉
- 岳の湯温泉
- 山川温泉
- 麻生釣温泉
- 地獄谷温泉
- 鈴ヶ谷温泉
わいた温泉郷のほとんどの温泉施設では自家源泉を持ち、泉質はいろいろですが、
どのお湯も鮮度が高く源泉かけ流しで温泉を楽しめます。(泉温によっては温度調節を行っています。)
涌蓋山ふもとの山あいの温泉ですから、自然豊かで五感もやすらぎます。春は鳥のさえずりに新緑、初夏はホタル、
夏は避暑、秋は紅葉、冬は雪が降もれば雪見風呂です。
温泉流木では
涌蓋山の五合目にある岳の湯やはげの湯では、温泉とともに自噴する高温蒸気を利用した蒸し釜を用意しており、
蒸し鶏をはじめ、卵や野菜を茹でていただいたりすることができます。
温泉は塩分を含んでいるため、蒸した野菜などは、微量の塩分によりおいしく仕上がり、また日持ちがするのです。
(地面からもくもく蒸気が吹き上がる岳の湯温泉)
温泉流木では、この岳の湯の泉温80度以上の温泉と100度近くの温泉蒸気を源泉100%かけ流しで使用します。
温泉のほかに
温泉がいっぱいある小国郷、このあとは温泉以外の見どころをご案内していきます。
このような田舎の町ですが、古くよりちょっとした伝説があるのです。
まずは次の「富くじ伝説」のページで、1つ目の伝説をご紹介いたします。