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ここは九州の大自然、世界にひとつしかない流木と阿蘇北部にある秘湯との出会い

阿蘇に春の訪れ、復興へ

昨年(2016年)は災害の1年でしたが、そんな阿蘇もようやく春を迎えました。
現在ゴールデンウィークの真っただ中です。少し前に阿蘇方面に行ってきました。
まだ寒い3月前後に、草原の大部分が野焼きのためにいったん真っ黒になり、 4月そしてゴールデンウィークの時期になると、一気に緑が増してきます。
今は五分刈り頭くらいのかわいい草原ですが、6月にもなるとフサフサになります。

阿蘇米塚野焼き

(3月野焼きされた阿蘇、地震前の米塚)

木々も新芽が出てきて、つい最近まで茶系が多かった自然の色彩も今は緑が優勢となりました。
小鳥のさえずりもたくさん聞かれ、つくづく春を感じます。
またこのころは、野焼きした黒い大地からワラビやゼンマイなども一緒に頭を出してきて、 阿蘇一帯の各所で、車を止めて山菜の採集に精を出す人も多くみられます。
草原では放牧されている牛たちは草を食べたり、すわってのんびりしたりしています。
阿蘇では、いつもの春の光景が広がっています。
観光客の姿も多く見られ、少しずつ活気づいてきています。

阿蘇米塚2017年4月下旬

(2017年4月下旬の米塚、地震で上部に亀裂が入る)

阿蘇山

阿蘇山は昨年10月に大噴火、噴煙は1万1000メートルを超え、県を超えた周辺地域に大きな影響を与えました。
阿蘇山地下のマグマが熊本地震の断層の亀裂を止めたとされており、昨年の噴火は必然であったのでしょう。
阿蘇山は一時期噴火警戒レベルが3となり入山規制されていましたが、現在は火山活動も落ち着き、 警戒レベルは最低レベルの1となっています。 しかし以前は、同じレベル1で火口を上から間近に見ることができましたが、 まだ観光できる状況にないため立ち入り禁止となっています。
現在一番火口近くまで行ける場所は、阿蘇山ロープウェイのりばのところまで、火口から1Kmの地点です。

阿蘇山ロープウェイのりば駐車場阿蘇山火口

(2017年4月下旬、阿蘇山ロープウェイのりば駐車場より噴煙)

突然ですが、実は阿蘇山という名の山はなくそれは総称で、高岳(1,592m)、中岳(1,506m)、 根子岳(1,408m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,270m)を阿蘇五岳といい、 そのほか1,000m級の山が連なる連山となっています。
その中でいつも噴煙を上げているのが中岳です。
その中岳の隣にある烏帽子岳の北麓、標高1100mのところに「草千里が浜」(以下草千里)という美しい草原があります。 阿蘇に観光で来られ際は、是非とも立ち寄っていただきたいところです。
草千里の中心には雨水による浅い池があり(池は時期によって大きさはさまざま)、 春夏は草原の緑と池と空の水色のコントラストが太陽と風で輝きます。
秋になると緑に茶色が混じっていき、冬には真っ白に凍りつくこともあります。 どの時期に訪れても、その透明感がすばらしい場所です。
この草千里は火口跡の1つで、地下4~12キロにありにはマグマだまりがあるとのことです。
のどかに放牧されているのですが、丘をへだてたすぐ向こうには中岳の噴煙が見えます。
ただの草原ではありません、さすが阿蘇です。

草千里

(2017年4月下旬、のどかな草千里から中岳の噴煙、この下はマグマだまり)

阿蘇神社

阿蘇神社は、阿蘇山の北側にある阿蘇市の中心地にある肥後国一宮の神社です。
昨年の熊本地震で阿蘇神社の楼門と拝殿が壊滅的に倒壊しました。ニュースなどでご覧になった方もあると思います。
特に阿蘇神社の楼門は、日本三大楼門のひとつとされる、二階建ての上部に屋根をもつ大変立派な門でした。

倒壊した阿蘇神社

(地震で倒壊した阿蘇神社、阿蘇神社のホームページの写真より   http://asojinja.or.jp/)

このような状況でも、御田祭や田作祭(火振り神事)をはじめとする神社の重要な神事は実施されています。 お祭りによってその地域に元気が宿るので、ありがたいことです。
阿蘇神社の復旧工事は昨年11月から本格スタートし、今では瓦礫の片付けが終わり整備された状態です。 完全復旧には10年はかかるとされていますが、だんだんとがっていく状況を見るのが楽しみです。 またもう少し進みましたら、状況をお伝えしたいと思います。

4月の阿蘇神社

(2017年4月の阿蘇神社、拝殿跡)

阿蘇地域の復旧

阿蘇方面で昨年被害が甚大であったのは、阿蘇神社と阿蘇山の南西側となります。 昨年の地震と噴火後、阿蘇山まわりの道路事情はまだあまり復旧に至っておりません。
特に熊本と大分を結ぶ大動脈である国道57号線が一部不通で迂回を強いられるのですが、 それが山道となりますので大変渋滞します。また、阿蘇地域は大半が山道で、通行止めも多数あり、 道路復旧工事のための片側通行区域は本当にいたるところに存在します。
阿蘇方面の道路事情はまだまだなのですが、観光客の足はありがたいことに戻りつつあります。
熊本は火の国と言われるエネルギーある地、そこに存在している生の大自然を、 是非とも見に来ていただけるとうれしいです。

阿蘇山と阿蘇市

(2017年4月、北外輪山より阿蘇山と阿蘇市)

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