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ここは九州の大自然、世界にひとつしかない流木と阿蘇北部にある秘湯との出会い

ミヤマキリシマ

ミヤマキリシマはツツジ科の花で、九州各地の標高約1000メートル以上の山地に自生します。
春の連休も終わり若葉が美しい5月下旬から6月中旬にかけて、山肌を覆う1メートルほどの低木に、 ピンク色の花が咲き誇ります。

山肌のミヤマキリシマ

(くじゅうのミヤマキリシマ)

高山にだけ咲く花

ミヤマキリシマは各地で見られるツツジのようですが、分布は霧島山をはじめ、 阿蘇山、九重山、雲仙岳、鶴見岳など、九州地方の高山のみに分布します。
ミヤマキリシマが九州の高山でしか自生しないのは、それには理由があります。

ミヤマキリシマは、火山活動により生態系が撹乱された山肌で優占種として生存できる。
逆に、火山活動が終息して植物の遷移により森林化が進むと、優占種として生存できなくなる。
(ウィキペディアより)

火山の高山に生きるミヤマキリシマは、逆に火山噴火によっても枯れてしまうことがあります。
霧島では2011年に新燃岳が噴火し、枯れてしまったミヤマキリシマもありますが、 少しずつ復活しつつあるようです。

ミヤマキリシマ

ミヤマキリシマが力いっぱい山の斜面でに咲くのも、今年も咲けた喜びを叫んでいるかのようです。
そして5月下旬から6月初旬は時候もよく、また山開きの時期でもあります。訪れた多くの登山客や観光客は、 今年も咲いてくれたミヤマキリシマに心を打たれます。

坂本竜馬とミヤマキリシマ

1909年、植物学者「日本の植物学の父」といわれる牧野富太郎により「深い山に咲くツツジ」という意味で「ミヤマキリシマ(深山霧島)」と命名されました。

さかのぼること40年前の1866年、寺田屋事件で九死に一生を得た坂本竜馬は、ひとときの平安と療養のために、 妻おりょうと新婚旅行で霧島を訪れました。
天の逆鉾で有名な霧島の高千穂峰を登山し、そのとき一面にミヤマキリシマが咲いていた様子で、
後に姉の乙女へあてた手紙に「きり島つゝじが一面にはへて実つくり立し如くきれいなり」と綴りました。
そしてその翌年に、龍馬はその一生を終えることになります。

山肌のミヤマキリシマ

(高千穂峰のミヤマキリシマ)

実は、牧野富太郎氏も龍馬と同じ土佐生まれ、そして同じく新婚旅行で霧島を訪れたときにミヤマキリシマを見しました。
そしてミヤマキリシマとともに語り継がれています。

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