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ここは九州の大自然、世界にひとつしかない流木と阿蘇北部にある秘湯との出会い

阿蘇の春と野焼き

阿蘇という地方は、阿蘇の山々を中央に広大な草原が広がり、本当に気持ちがよいところです。
特に春の、光輝く若葉色の草原が風に揺れるシーンは、一度見ると忘れることはないでしょう。

草千里

(阿蘇の草原)

草原の野焼き

阿蘇の春は「野焼き」から始まります。
野焼きは3月から始まり、そのときキツネ色の広大な草原を黒焦げに焼いてしまいます。
この野焼きにより、ダニなどの人畜に有害な虫を駆除し、牛や馬の餌となる草を育てるのです。
大規模な野焼きの場合は通行止め情報も発表されますが、小さい範囲でところどころを焼いていることも多くあります。
野焼きもやはり技術であり、着火から消火まで風と地形を読んで実施されます。
人手が不足しているため、事前にボランティアも募集されます。

野焼き技術

(野焼きの様子)

一面真っ黒になってしまった草原の灰の中から新しい芽が出てきて、またたく間に新緑の美しい草原となります。 これはまさに自然の息吹です。
阿蘇草原の美しさはこの野焼きによって保たれています。

野焼きで真っ黒

(日本最大の野焼き)

阿蘇の野焼きは日本最大の面積(1万ヘクタール以上)で行われ、畜産だけでなく稲作や畑作にも重要な役割を果たしています。
この何百年もの昔から受け継がれる農法は、2013年に"世界農業遺産"に認定されました。

世界農業遺産とは

世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems/GIAHS ジアス)は、 伝統的な農業と、農業によって育まれ、維持されてきた、土地利用(農地やため池・水利施設などの灌漑)、 技術、文化風習、風景、そしてそれを取り巻く生物多様性の保全を目的に、 世界的に重要な地域を国連食糧農業機関(FAO)が認定するもので、2002年より開始されました。
(ウィキペディアより)
ということで、屋久島などの世界遺産とはまた違います。
日本では、2016年現在8地域が認定されています。

詳しくは、次の国際農林業協働協会「世界重要農業遺産システム:GIAHS」のページ
(http://www.jaicaf.or.jp/reference-room/guide/giahs.html)でご覧ください。
九州からは、3つの地域が認定されています。

野焼きから一気に春へ

野焼きの行なわれるころはまだ寒い日も多く、暖かい春本番が待ち遠しい時期です。
野焼きで真っ黒になった草原は、想像以上に早く緑になります。春の連休のころには、 すっかり伸びた緑の草原を見ることができます。

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