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ここは九州の大自然、世界にひとつしかない流木と阿蘇北部にある秘湯との出会い

粗流木から作品に

高温の温泉や蒸気による消毒洗浄、その後の完全乾燥を終え、流木は採集当初よりは随分キレイになっています。 しかし、この段階でそのまま作品に使えるるものは、ほぼありません。
ここからもう少し時間をかけて、流木を整えていきます。 作品製作前までの下準備をご案内します。

洗浄乾燥後の流木

(洗浄後、乾燥中の流木)

荒削りで整える

まず、流木に弱い部分や傷みがあれば取り除きます。
その際に使用する道具は「鉄ヤスリ」や「のこやすり」など、不要な部分を荒削りします。
特徴のある流木で作品の完成イメージがすでにあるものは、なるべく細かく形を整えます。
どの流木も、あとは磨けばよい状態にまでしていきます。

道具

(道具で荒削り)

流木を磨く

荒削りにより整えられた流木は、磨きに入ります。 磨きは流木準備段階の重要な過程で、この磨き方によって作品の出来栄えが違ってきます。 流木は形がいろいろ、曲線も多く入り組んだものもありますので、すべて手作業で行います。
温泉流木では、一度乾燥した流木をたらいに入れた温泉にもう一度漬けながら、サンドペーパーで磨いていきます。 これにより表面がより美しく仕上がり、また流木さらに温泉がしみ込みます。

磨き

(耐水ペーパーで磨く)

磨く道具は耐水のサンドペーパー(耐水ペーパー)です。 サンドペーパーには荒さにより番号があり、その数値が大きいほど目が細かくなります。
最初の磨きでは、60番から100番程度のサンドペーパーを使用して荒磨きを行い、 次に120番から180番で中磨き、最終的には240番から320番で仕上げます。 流木の風合いをなるべく残すように、流木によって磨きも調整しています。

準備完了

サンドペーパーでの磨きでは、流木を温泉に漬けますので、もう一度完全に乾燥させます。
乾燥後に、流木の質によっては、布で乾拭きをします。
また、作品となったときに雨や水に濡れる可能性がある流木には、防腐処理の塗料を塗付します。
流木を採集してから、洗浄→乾燥→荒削り→温泉を使った磨き→乾燥といった過程を経て、 作品製作前の流木の準備が完了しました。

道具

(下準備完了の流木)

ここからイメージをふくらませて、流木を使った作品を作っていきます。

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